心筋ミオシンは収縮の最小単位である筋原線維を構成する収縮蛋白で、分子量の大きい重鎖と小さい軽鎖I及びIIのサブユニットから構成されています。ミオシン軽鎖は、心筋細胞が障害をうけると細胞外へ逸脱し、血中へ流出することが知られております。
1980年、永井、矢崎らはラジオイムノアッセイ法により急性心筋梗塞患者の血中心筋ミオシン軽鎖Iを測定した結果、発症4~16時間後の早期に出現した血中ミオシン軽鎖Iは、実に7~16日間の長期にわたり高値を持続し、CPKなど従来の心筋梗塞の生化学的指標とは明らかに異なるパターンを示すことを報告しました。また海外においても1978年、C.A.Trahernらが同様の検討結果を報告しています。

使用目的
血清中の心室筋ミオシン軽鎖I量の測定
測定原理
本製品は、酵素免疫測定(ELISA)法により血清中の心室筋ミオシン軽鎖Iを測定するキットです。抗ヒト心室筋ミオシン軽鎖Iモノクローナル抗体を固相したプレートに、検体(抗原)と固相抗体と認識部位の異なる酵素標識抗ヒト心室筋ミオシン軽鎖Iモノクローナル抗体を加え反応させると、固相抗体-抗原-標識抗体複合体が形成されます。洗浄後、発色基質を加えることで、標識抗体複合体が発色します。既知の活性を持つ標準液と同時に測定し、発色強度の比較から検体中のミオシン軽鎖I量を定量します。
測定範囲
1.0~50.0ng/mL
製品仕様
| 製品番号 | 07901 |
|---|---|
| 包装単位 | 1キット(96テスト用) |
| 保管条件 | 2~8℃ |
| 別売品 | なし |
主要文献
| タイトル | 著者 | 文献 |
|---|---|---|
| ミオシン軽鎖 (広範囲血液・尿・化学検査–その数値をどう読むか ; 生化学的検査–蛋白関係) | 矢崎義雄 他 | 日本臨床 40: 107, 1982 |
| モノクローナル抗体を用いた心筋ミオシン軽鎖Iの測定キット (ミオシンLIキット「ヤマサ」) の開発と急性心筋梗塞症におけるその臨床的意義 | 高久史麿 他 | 最新医学 44: 1708, 1989 |
| IRMA法による血中ミオシン軽鎖Ⅰ測定に関する基礎的ならびに臨床的検討 | 末広美津子 他 | 核医学27: 1183, 1990 |
| ヒト心室筋ミオシン軽鎖I血清濃度測定ELISAキットの開発 | 宮崎修一 他 | 医学と薬学 52: 443, 2004 |
当ページは、当社製品を適正にご使用いただくため、医療関係者のみなさまを対象に作成したものです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。