本キットで測定可能なTBAb(阻害型TSH受容体抗体)は、抗TSH受容体抗体(TRAb)の一種です。TRAb には、受容体を活性化する刺激型抗体(TSAb)、TSH の作用を阻害するTBAb(阻害型TSH受容体抗体)に加え、受容体への結合は示すものの明確な機能を示さないニュートラル抗体も報告されています。TBAbはアンタゴニストとして作用し、TSHがTSH受容体へ結合するものを阻害し細胞内cAMP産生を抑制します。

使用目的
血清中の甲状腺刺激阻害抗体(TBAb)活性(TBAb%)の測定
測定原理
本製品は、ヒト由来TSH受容体及び、cAMP結合ドメイン挿入改変型ルシフェラーゼ(cAMPバイオセンサ)を発現させたヒト胎児腎臓由来細胞を用い、生物発光を利用して血清中のTBAbの阻害活性を測定するキットです。リコンビナントヒトTSHを反応させると、TSH受容体が刺激され、Gproteinを介してアデニル酸シクラーゼが活性化し、細胞内にcAMPが産生されます。このcAMPとcAMPバイオセンサが結合するとcAMPバイオセンサの構造が変化し、発光基質と反応して発光強度が増加します。検体中に TBAb が存在すると TSH 刺激が阻害され、発光強度はTBAb 活性に応じて減少します。この発光強度変化をもとに TBAb の阻害活性を算出します。
測定範囲
0~100%
製品仕様
| 製品番号 | 80139 |
|---|---|
| 包装単位 | 1キット(48テスト) |
| 保管条件 | Aセット:-77℃から -83℃ Bセット:-17℃から -23℃ |
| 別売品 | なし |
主要文献
| タイトル | 著者 | 文献 |
|---|---|---|
| cAMPバイオセンサおよびヒトTSH受容体共発現細胞を用いた新規TSBAb測定試薬BIOSENSOR TSBAb YAMASAの基礎的検討 | 保科元気 他 | 医学と薬学 80: 101, 2023 |
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