甲状腺刺激性自己抗体(TSAb)は、抗TSH受容体抗体の一種です。
バセドウ病は、抗TSH受容体抗体がTSH受容体に結合し、甲状腺ホルモンの合成・分泌を刺激することで甲状腺機能亢進症が発症する臓器特異的自己免疫疾患であり、TSAbの測定はバセドウ病の鑑別診断として有用です。

使用目的
血清中の甲状腺刺激性自己抗体(TSAb)活性(TSAb%)の測定
測定原理
本製品は、ヒト由来TSH受容体及び、cAMP結合ドメイン挿入改変型ルシフェラーゼ(cAMPバイオセンサ)を発現させたヒト胎児腎臓由来細胞を用い、生物発光を利用して血清中のTSAb活性を測定するキットです。
まず、TSAbによってTSH受容体が刺激され、Gproteinを介してアデニル酸シクラーゼが活性化し、細胞内にcAMPが産生されます。このcAMPとcAMPバイオセンサが結合するとcAMPバイオセンサの構造が変化し、発光基質と反応して発光強度が増加します。発光強度は検体中のTSAb活性に比例して増加することから、標準液と検体の発光強度を比較し、TSAb活性を算出します。

測定範囲
92~1200%
製品仕様
| 製品番号 | 80138(大容量) 80148 |
|---|---|
| 包装単位 | 80138:192×4テスト 80148:192テスト |
| 保管条件 | A セット:-77℃から-83℃ B セット:-17℃から-23℃ |
| 別売品 | 80149:バイオセンサ TSAb「ヤマサ」用検体希釈液 |
主要文献
| タイトル | 著者 | 文献 |
|---|---|---|
| cAMPバイオセンサおよびヒトTSH受容体共発現細胞を用いた新規TSAb測定試薬バイオセンサTSAb「ヤマサ」の基礎的検討 | 保科元気 他 | 医学と薬学 79: 1079-1086, 2022 |
| cAMPバイオセンサおよびヒトTSH受容体共発現細胞を用いた新規TSAb測定試薬バイオセンサTSAb「ヤマサ」の臨床評価 | 田上哲也 他 | 医学と薬学 79: 1087-1095, 2022 |
| バイオセンサTSAb「ヤマサ」の基礎的・臨床的検討 | 上條佳一 他 | 医学と薬学 79: 1199-1207, 2022 |
| 甲状腺眼症におけるバイオセンサTSAb「ヤマサ」の臨床的評価 | 神前あい | 医学と薬学 82: 211, 2025 |
| TRAbのカットオフ値近傍における新規TSAb測定試薬バイオセンサTSAb「ヤマサ」の陽性率の検討 | 田上哲也 他 | 医学と薬学 81: 75, 2024 |
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